DMM社様よりご依頼いただいた、新R25 YouTubeチャンネル/Instagram広告向け映像のAI制作パートを担当しました。本記事では、企画意図・生成AIの活用方法・制作時の判断についてご紹介します。
① この ホリエモン氏・西野氏がコメントしているAI 動画を見たことありませんか?
まずはこちらの映像を観てください。
このAI映像の制作を担当したのが、私、株式会社ススム代表の曽我です。
会社名はススム、本人もススムです。ややこしくてすみません。
DMM社さんからご依頼いただいたこの映像、新R25のYouTubeチャンネルやInstagram広告でもたまに流れているのですが、既に観てくださっていた方、こんにちは。
さて。この「AI映像制作」のお仕事、スタート地点から少し、いや、かなり特殊だったんです。
DMM社さんからのお題はこうでした。
「商材はなんでもいいので、実際に撮影すると数千万円かかる広告映像を作ってください。」
「商材はなんでもいい」という自由すぎる映像制作のご依頼。ありがたい事です。
テレビCMの現場では、まずクライアントがいて、商材があって、ターゲットがあって、やっとクリエイティブスタッフが動き出すものです。「すべて何でもいいから制作費の高い映像」なんて、夢の中ですら聞いたことがありませんでした。
しかもただ作ればいいわけではなく、この映像を観る相手がホリエモン氏と西野亮廣氏という、映像やビジネスに対して かなり厳しい目を持っているお二方。「生成AI映像って今こんな感じなんだ」と、純粋に驚いてもらうことがゴールです。
*ちなみに、今回の映像は2026年の4月から流れていますが、制作&納品したのは2025年の11月。最新AIでもないんです💦
② 映像の作り方▶プロの逆算思考
私は以前、広告代理店でハリウッド俳優を起用した海外ロケや、タレントさんのテレビCM制作に携わっていました。職種はテレビCMプランナーです。数千万円という制作費の相場は、肌感覚でわかっています。
ちなみに過去には背景をミニチュアセットで作り、タレントさんだけグリーンバック撮影して、下記のテレビCMを成立させたこともあります。コストとタレントさんのスケジュールをうまく成立させる創意工夫も、経験があります。(僕ではなくプロデューサーさんの手腕ですが)
では今回、「数千万円かかる映像」をAIで作るには?
逆算すると、答えはシンプルでした。
「海外10カ所でロケをすれば、撮影費だけで数千万円になる。」
つまり、10カ国の絶景を背景にした映像を作ればいい。
③「オレンジのスーツケース」にした理由

次に「商材は何にするか?」を考えなくてはいけません。
海外が舞台なら、旅行グッズが自然です。ただし、サングラスや帽子のような小物だと問題が起きます。せっかく壮大な背景を生成しても、商材が小さすぎて画面に埋もれてしまう。引きの絵で映えない商材は、広大なロケ地を無駄にします。
では、大きくて、旅と相性が良いものは?
ずばり「スーツケース」でしょう。
次は色です。私は普段ターコイズブルーのスーツケースを愛用しているのですが、これだとビーチリゾートで思いっきり背景に溶け込みます。映像的に致命的です。(といいつつ、ビーチリゾートのカットは出てこずに、ボツにしてますが)
映えるためには、自然界に存在しない色が必要。
「オレンジ色のスーツケース」の誕生です。
商材が決まったら、次はシーンの設計です。私自身、海外旅行はそれなりに経験しているので、その知識をフル活用しました。「この国ならこういう服装だよな」「屋外で白ワインを飲むこのシーンは、本当に気持ちいいんだよな」という、実体験に裏付けられたリアリティを映像に込めています。
実際にホリエモン氏も国の雰囲気やアングルについて言及されていましたが、まさにおっしゃる通りです。
出演者の顔とスーツケースは全カット固定。変わるのは国と服装。それだけで、観ている人の脳が「あ、別の国に来た」と認識してくれます。
もちろん、採用されなかったカットも山のように生成しました。せっかくなので、ボツカットたちをここに供養として掲載します。成仏してください。

④ 本当に伝えたかった「裏のこだわり」
結果は、映像を観ていただければわかると思います。もちろん案件なので、お二人とも良いコメントされているとは思いますが…
実際にホリエモン氏から「今回の映像データが欲しい」という連絡をいただき、お送りしました。
ただ、ここで終わると「すごいAI映像が作れました!」という話になってしまうので、もう一つだけ聞いてください。
この映像制作で、私が一番時間をかけたのは「映像」ではなく「キャッチコピー」です。
映像の中で国名を出したい。でも、「次はフランスです」みたいな説明的な表現にはしたくない。
そして最後に流れるあのコピー
It carries my world. (私の世界を、運んでいく。)
これ、かなり考え抜きました。
スーツケースって、長期旅行に必ず連れていく「相棒」です。世界中の思い出を一緒に経験してきた、もの言わぬパートナー。「このスーツケース、いいでしょ?」とは言わせたくなかった。ただ、相棒感だけを感じるつくりにしたかったんですね。
その想いを、「私の世界を、運んでいく。」という言葉に込めています。
……誰も触れてくれませんが。
映像の感想はたくさんいただくのに、キャッチコピーに言及してくれた方、今のところほぼゼロです。まあ、それが名脇役というものかもしれません(強がり)。
もう一つだけ。映像に使った音楽も、AIで生成しました。自分で作っておきながら、これ、めちゃくちゃ気に入っています。普通に自分のスマホに入れて、ヘビロテしています。いずれこの音楽でミュージックビデオを作るのが、いまの密かな野望です。
⑤ こんな仕事、お待ちしています
今回の映像制作、私がやったことを一言でまとめるとこうです。
「ゴールから逆算して、企画をつくり目的を達成した。」
「実際に撮影したら数千万円かかるような映像を、AIで表現する」というお題に対して、AIに「豪華な映像を作って」とプロンプトを投げるのでは面白くない。なぜその商材なのか、なぜその色なのか、なぜその国の構成なのか。キャッチコピーは何なのか?すべてに理由がある企画を、ちゃんと組み立てる。それが、私の仕事だと思っています。
映像制作って、ツールが何であれ「企画力」と「演出力」と「目的達成」の掛け算だと思っています。AIはあくまで、その表現手段の一つです。
無茶振り、大歓迎です。 「こんなこと頼んでいいのかな」と思っているくらいのご相談が、実はいちばん燃えます。
一緒に、面白い映像を作りましょう。
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